本日の予定は、中蒜山山頂を目指した後、上蒜山中腹まで下るコース。
期待と不安を胸にいよいよ登山口を出発です。
登山開始早々、我々を待ち受けていたのは、連日の寒波で降り積もった大雪でした。
山は深い雪に覆われ、1m進むのも間々ならない状況。
先頭を歩く選手は胸まで迫る雪を必死でかぎ分けて前へ進みます。
この先頭を歩き登山道を作っていくことを登山の専門用語で「ラッセル」と言いますが、選手全員が代わる代わるこのラッセルを体験。
長い距離の道を作ってくれる選手、すぐ雪の中に足を取られて身動きの取れなくなる選手、道が曲がってしまう選手と個性あふれる山道が次々と生まれていきました。
序々に高度が上がるにつれ、強風が選手を襲いますが、時折、疲れも吹き飛ぶ絶景が顔をのぞかせます。
確実に前進していたファジアーノの部隊でしたが、過去稀に見る豪雪で、なかなか前に進むことができず、
日没が迫ってきたために、中蒜山の中腹900m地点で引き返すことを余儀なくされました。
山頂そして、目的地まで到達することが出来ず、悔しい思いが残りました。
しかし、選手がリレーして作った道は、蒜山の山に確かな足跡を残し、普段の活動では得られない一体感が高まりました。
あすは最終日。
選手の顔にも疲労の色が見えてきましたが、最後まで気を抜かず怪我や体調に気をつけて頑張ってほしいものです。