無人島でのウインターキャンプもいよいよ最終日。
約250メートル離れた対岸の島へ、自力で渡ります。予報通り波はおだやかな様子です。
朝早くから、それぞれの班がいかだの最終チェックを行います。
ロープの締り具合、いかだのバランス、オールの強度など、確認事項は多岐にわたります。
準備が整えられたら、いよいよ出発です。
限られた資材を工夫し、苦労していかだを作ったので、選手らの絆が一層強固になっています。
出発前の表情は、緊張よりもワクワク感の方が優っている様子。
おだやかに見える海でも、潮の流れが速い場所もあり、すべての班がいかだの操縦に苦労していました。
海へ落ちてしまった選手は、救助船からロープを投げ、助けます。
濡れてしまった選手は、再チャレンジに備え、すぐに焚き火で暖をとりました。
全員で掛け声を合わせてオールを漕ぎ、必死に前へ進みます。
互いに「がんばろう!」「あと少し!」と声を掛け合っていました。
結果、見事すべての班が、自分たちで作り上げたいかだで無人島を脱出することに成功。
ゴールの瞬間は、250メートルを渡りきった達成感と、たどり着いた安堵感が入り交じっているようです。
ゴールまで辿り着いた選手たちを監督、コーチらが出迎えます。
過酷なキャンプを乗り越えた選手たちは、一層たくましく見えました。
選手たちは、久しぶりのお風呂に入ってさっぱりした後、昼食のカレーを頬張ります。
ここで張りつめていた緊張から解き放たれたようで、最後の全体集合までの休憩時間は、椅子に座ったまま眠っている選手も見受けられました。
最後に全員で、4日間の振り返りを行い、キャンプを通して学んだことを発表し、「キャンプを通して人を思いやる心や、コミュニケーション能力を養うことができた。それは必ずピッチの上でも生きる」と選手は力強く語ってくれました。
日常では絶対に経験することのできない密度の濃い時間を過ごすことができ、事故や怪我なく、全員無事に4日間のサバイバル生活を終え、岡山に無事帰ることができました。
今回のウインターキャンプは、様々な方のご協力があり、成功することができました。
小豆島の皆様をはじめ、どんなときも笑顔で支えて下さった企画・運営スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
チームのために最後まであきらめずにチャレンジし続けた4日間の経験を忘れず、今シーズンも全力で戦います。
今シーズンも、熱い声援をよろしくお願いいたします。