株式会社ファジアーノ岡山スポーツクラブでは、平成28年4月26日に定時株主総会を開催し、第10期(平成27年2月1日から平成28年1月31日まで)の事業報告、決算書類報告を行い、承認されましたので、お知らせするとともに、ファジアーノ岡山の経営状況についてご報告いたします。
1. 経営数値に関する分析
2015年度に関しましては、営業収入は11億7400万円(昨年対比約6.5%増)となりました。 営業費用は、選手強化費の増額等に伴い、11億7400万円(昨年対比約6.7%増)となりました。その結果、営業利益として48万円、当期純利益として9万円を計上しました。クラブ決算としては4年連続の黒字決算、そして繰越欠損金が700万円となりました。
一般企業とプロスポーツクラブは株式会社という点において一緒ですが、明確に違う点として、前者は利益を出すことが目的であるのに対し、後者は事業そのものが目的であると考えています。具体的には、地域の皆さまと喜びを共有することを目指すべきで、そのためにチーム力向上は欠かせません。よって、スポンサー、入場料、募金等で頂戴した運営費を余すことなくチーム強化に使う方針です。
2015年度に収支が均衡したのは喜ばしい事でした。ただし、移籍金が発生するのが決算期末直前の場合もあります。固定支出の比率が高い、天気に左右される度合いが高いこと等を考えると、収支を均衡させることが基本的に難しい事実は今後も変わりません。クラブのスタンスとしては、単年度の黒字赤字にはこだわらず、債務超過にならぬよう資本の枠内で繰越欠損金を調整することで、皆さまから頂いている貴重な運営資金を余すことなくチーム強化に使いたいと考えております。単年度の収支に執着するよりも、長期的な視点に基づく収入増に主眼を置く方針です。
2. 次期の見通し
現状のまま推移すれば赤字が濃厚な状況となっています。 弊クラブとしては、クラブ経営を支える大きな柱となる「入場料収入」「広告料収入」、ホームゲームでのグッズ販売収入やファジフーズ収入などの「その他収入」の各項目において、収入増を目指して引き続き積極的に活動してまいります。今年は昨年に引き続き「Challenge1」を掲げ、多くの方にご来場いただくことを目指しております。強化費を年々増やしていく方針は変えておらず、収入部門で展開する施策の質を高めて収益基盤をより強化したいと考えております。
3. 皆さまへのお願い
まずは、ファン・サポーターの皆さまには毎試合どんな過酷な状況でも、スタジアムでチームが全力で戦う雰囲気を作り出していただき、誠にありがとうございます。また、Challenge1のお誘い企画などでもご家族・ご友人など多くの皆さまをスタジアムにお誘いいただくと同時に、広く多くの方に弊クラブの魅力を発信していただき、Challenge1への実現に向けて多大な後押しをしていただいております。今シーズンは現時点で平均8,175人であり、今後これらの数字をクラブとしてしっかり増やしていきたいと思います。
収入面に関しては2015年度末に、スポンサー・パートナー・うちわ協賛社数は、600社を超えました。最も大きな収入源ともなっており、クラブとして各社様には感謝に堪えません。ただ実際には、J2クラブへの協賛に広告価値は見出しづらく、「岡山のチームを何とか育てよう」との各企業のご厚意に甘えているのが実情です。少しでもこのご恩に報いるため、クラブとしても勝利に向け、そしてファンサービスに全力で努力いたしますが、ファン・サポーターの皆さまにおかれましても、可能な範囲で結構ですので、ファジアーノ岡山のスポンサー、パートナー企業の商品を購入したり、利用したりしてくださいますと誠に幸いでございます。多くの方たちと、『ファジアーノファミリー』として、共に繁栄していければ大変嬉しく思います。何卒よろしくお願い申し上げます。