2016明治安田生命J2リーグ 第35節
10月8日(土)15:03キックオフ @松本平広域公園総合球技場
松本山雅FC 1-1 ファジアーノ岡山
前半 0-0
後半 1-1
得点者
62分 工藤浩平(松本)
87分 矢島慎也
◆長澤徹監督
岡山から700人以上のサポーターの方が来てくださって、非常に心強かった。非常に苦しい状況に追い込まれたが、選手が耐え、最後の一刺しをし、そこから引くことなく勝点3を狙いに行った姿というのは、本当にサポーターとともに戦った感触として残っている。
ただ、あの状況でも勝点3を狙いに行ったが、最後取りきれず、そこはまだまだ残された時間があるので、チーム全体で成長していきたい。
ゲームの方は、このピッチの雰囲気と風も重なって、前半と後半で違った戦い方になるだろうということで、ある程度予想をつけていた。前半は押し込まれるシーンはあったが、風の関係でクリアボールなどの落としどころが決まらずに、セカンドボールを拾われてビルドアップされる状況が続いたが、今日に関しては中盤のゾーンは攻守の切り替えや奪い合いのゾーンであって、ボックス内の勝負になるということは言っていた。
そこはしっかり全員が、身体を盾にしながらキーパーと協力しながら最後の一振りのところはそれぞれ反応できていたので、そこは計算通りだった。フットボールなので色々なことが起こるが、ここから後半というところで一人いなくなった状況で戦うことになった。色々立ち位置を変えながら、安定させながら、時間帯を狙ってどうにか勝点3を取らなくてはならないゲームだったので仕掛けていった中で、数少ないチャンスだがフットボールなので選手も理解していると思うが、どんな劣性でも2つ3つはチャンスが来るということを肌感覚で分かっているので、耐えながらその状況を待って一つは刺せたが、もう一つとはいかず、最初にも言ったがもっともっとトレーニングであの部分を決めきっていくことが本当の強さだと思うので、帰って政田でまた鍛え直して次に臨みたい。
とは言え、残りのレースはしっかり続いていくが、今日のスピリットを今までもそうだが継続して、ブレることなく迷わず突き進んでいって、また次のホームでセレッソが待っているのでしっかりと準備をしていきたい。
◆片山瑛一選手
苦しい展開で、勝点3は取れなかったが、最後みんなで歯を食いしばってゴールに迫れたということは、これからの試合に繋がっていくと思うので、プラスに捉えて1週間準備をして次に臨んでいきたい。
数的不利になって相手にボールを保持されることは予想されたが、みんなが集中を切らさず、みんなで同じ方向を向いて戦えたことがすごく良かった。
あの状態からでも勝ちに行こうという気持ちがみんな出ていたと思うし、最後刺し切れるシーンもあったと思うが、あそこをもっともっとチーム全体で数や精度を上げていく必要がある。ロングスローも一つの武器として、押し上げられると思うし、セットプレーは自分たちの武器になっている部分でもあるので、さらに質などを追及していかなくてはいけない。
◆藤本佳希選手
10人になってしまって、すごく耐える時間も長かったが、その中で追いつくことができたのは良かった。
出場した時は、こっちは10人で、相手は11人な訳で人数はかけられないので、単独でもいいからとにかく仕掛けていくこと、ボールを運んでスペースに出ることは意識していた。3人替えは初めてだったが、それくらい非常事態というかそういう状況だったので、準備はしていた。
最後自分のところで決めていたら勝てたゲームだったと思うので、残念。追いついたことは、チーム全員がここから行くんだという雰囲気があったし、追いつけるなと思っていた。
(次戦に向けて)また1週間準備をして、勝点3を目指して頑張っていきたい。
◆矢島慎也選手
松本相手にこのスタジアムで、10人で引き分けまで持っていけたのは最低限。負けるよりは良かった。
前半に関しては、松本どうこうというより向かい風だったので、結構風も強く厳しい状況だったが、チームとして無失点に抑えるということができたので、後半に向けていい前半を戦えたと思っていたし、ネガティブには考えていなかった。
ボランチとして10人になってからの戦いをあまり経験したことが無かったので難しかったが、その中でサンドバック状態で失点してしまって、上位対決ということで勝点1か勝点3を取りに行くのかで吹っ切れたというか、何も怖さが無くなった。
最初は守備的な考えだったが、失点してから藤本選手、金選手、豊川選手が入ってきて「攻めろ」ということなんだろうと感じられたし、その中で点を取りに行くしかないと感じた。
(ゴールシーンは)あそこの位置には感覚で行っていた。特に何も考えていなかったし、シュートが入ったのは練習の成果が出た。
その後、途中で監督のところに、そのまま後ろでブロックを固めて勝点1を拾いに行くか、それとも豊川選手と藤本選手を使って勝点3を取りに行くか聞きに行って、「(勝点3を)取りに行く」と言われたので、その中で豊川選手が裏に走って収めて、藤本選手がシュートを打ったが、ああいうところで決まってくるとチームとしてまた一歩上に行けるというか、そういう感覚があった。
この勝点1をどういう意味にするかは次のセレッソ戦にかかっているし、残り何試合かということを考えるよりは、次の試合に1試合1試合向かっていくことが大事だと思う。今日で言えば、試合前から変化をつけてくるのは工藤選手だと思っていて、ボランチとしてそこを90分間睨んでおかなくてはいけない中で点を決められて、上位対決になるとそういう能力が高い選手とやるのが楽しみなので、次はやられないように、そして自分がやれるようにしたい。
このスタジアムは雰囲気があるし、のまれるかなと思っていたけど、個人的にはそうでもなかったというか、やっぱり今年は大舞台を経験してきたことが自分の中で自信になっている。大事なところでゴールを決められたし、これを続けていきたい。