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2016.11.20

試合

J2第42節 ザスパクサツ群馬戦 監督・選手コメント

2016明治安田生命J2リーグ 第42節
11月20日(日)14:04キックオフ @シティライトスタジアム

ファジアーノ岡山 3-3 ザスパクサツ群馬
前半 3-1
後半 0-2

 

得点者
14分 岩政大樹
16分 押谷祐樹
20分 押谷祐樹
45+1分 瀬川祐輔(群馬)
55分 山岸祐也(群馬)
79分 山岸祐也(群馬)


◆長澤徹監督
本当に多くのサポーターに集まっていただいて、最後の最後のひと踏ん張りを助けてもらった。本当に感謝している。
試合の方は、入り方を含めメンタル的にもいい準備ができて、最初は多少抑えられるのは覚悟のうえだったが、そこからうまくゲームをコントロールしながらセットプレーを含めて得点を重ねていったのは、非常にプレッシャーのかかるゲームで選手はそれなりに成長しているなと見ていた。
ただ(前半の)終盤に少しファーストディフェンスが決まり切らずに潜り込まれた点があったので、このままではいけないなとハーフタイムは、アドバンテージを使いながら戦うとこれはいい方には進まないと思ったので、スコアはひとまず置いておいてイーブンスコアということで(後半へ)出て行った。
そこからゲームが割れてしまったのと、少し勇敢さを欠いたプレー。要は前方を見ずに後ろに下げたプレーに対して、相手の勢いが乗るようなプレーが1つ2つ続いて、3つ目にやられた形だった。そこに関しては勇敢に出て行けば力はあるが、少しでも怯んだ瞬間にそこを突かれることに関して、ここから先のゲームに非常にいい教訓を得た。やはり勇敢さを持てば前に出る力はあるが、少しでも失えば一瞬で持っていかれる、その厳しさを教えられた感じがした。
そこから追い付かれて色んな考え方があったが、その前に突き放すチャンスがいくつもありながら決め切れなかったことで、前に出るか構えるかになったが、基本的には目標達成のために少し構える選択をした。
試合をやりながら僕がよく選手に言うのは「解決しない宿題はいつまで経っても追いかけてくる」と、それはフットボールの世界というか僕がずっと持っていること。
ここにいる方は思い出せると思うが、2014年の京都戦が少しよぎった。ただその同じ宿題がきた時に、同点だったが確実に乗り越えるなという思いはあった。私自身は2014年にこの岡山に来て、昨年から監督を引き受けているが、やはり私のボスは前監督の影山監督で、あの悔しい思いがずっとあって、そこをまず乗り越えるということで、そこに対しては執念を持っていた。そういう意味で、あの時の宿題はクラブとしてチームとして1つ解決できたと思う。
リーグ戦は「プラス10」を達成してこれで一括りし、いよいよ自分たちの本当の戦いが始まると思っている。選手にも今そう言ってきた。一番下から行くので失うものはないので、その自分たちのアドバンテージを生かして勇敢に、我々には引き分けという選択肢はないので、しっかりと前に出て行って勝利を目指す戦いをする。まず目の前のひとつを勝ち取るために、政田に帰って一週間準備したい。

 

◆押谷祐樹選手
ギリギリだったが、プレーオフに行けるということは大事なので、その点は良かった。
上手く前半の早いうちに点が取れて、心の油断というか、そういうものが多少あったのかもしれないし、プレーオフがかかっているところもあって、固くなったかなというところも、後半に交代してから思った。
岩政選手が先制点を入れてくれたのも早い時間帯だったので、そこからはリラックスしてできたし、僕自身も2点取れて気持ちよくプレーできていた。
僕の1点目は三村選手がいいボールをくれて、トラップも上手くいったし、ちょっとキーパーのタイミングをずらせたシュートだったので上手くいって良かった。
2点目は伊藤選手が粘ってくれて、赤嶺選手が僕の前で相手選手を潰してくれていたので、僕のゴールというよりは、二人のおかげで取れたゴール。
(これで自身14点ですが?)10点目を取ってからは、14点を目標にやってきて、最後のほうはあまり点を取れていなかったが、こうやって達成できたのは自信になるし、また来年これを超えていけるようにしたい。
2点目を取られてから静かだったというか、そこで気を落とさないで、前半と同じようにやれたら良かったなと、外から見ていて思った。
サポーターの皆さんからは、松本に勝って欲しいという気持ちがビシビシ伝わってくるので、その思いに応えたい。
アウェイで2戦となるが、今日こうやってたくさんの方が来てくれたし、プレーオフにも来てくれる方がいると思うので、そういう人達のためにも頑張りたいし、岡山で応援してくれる人もたくさんいると思うので、ファジアーノ岡山に関わっているすべての人のために頑張りたい。

 

◆矢島慎也選手
(プレーオフが決まって)ホッとしている。
(試合については)15,000人入った中で、恥ずかしい試合をしてしまった。
(立ち上がりは)勝ちを求められている状況だったので、勝ちにいった。前半は3点取ったことは良かったが、最後失点をしてしまったので、その失点が気になっていた。
後半は決めるところで決めないと行けなかったし、ミスからの失点もあったし、もう一度チーム全体で見直す必要がある。
プレーオフは順位的に勝ちを求められるので、より勝ちにいきたい。J1昇格がかかっているけど、それ以上のプレッシャーを背負って今年は代表でも戦っていたので、プレッシャーは感じていない。
J1へは簡単な2勝ではない。明らかに自分たちよりは強いチームだし、それに立ち向かっていきたい。アルウィンは(代表でも岡山でもゴールを決めていて)今年は縁起がいいので、点を取りたい。


◆岩政大樹選手
(プレーオフが決まって)多少ホッとしている。
(先制点は)セットプレーで相手の隙を突ければチャンスがあると思っていたし、そこに伊藤選手がいいボールを出してくれて、ボールを叩くことができればというところだった。
(今日は)サッカーはゴールによって色んな流れが変わって、チームの勇気が変わっていくという、そういう試合だった。
松本は歴史上、うちを追い抜いていったチーム。いい相手にぶつかったなと思っている。
(プレーオフが決まったが)まだ何かを成し遂げたわけではないし、まだ道の途中。ここからはリーグ戦とは別物だと思っている。お互いにJ1昇格がかかっているので、お互いの心理が状況でどんどん変わっていくということ、それに対してどういうアプローチをして、どのように試合をコントロールするかということ、それだけで勝負が決まるわけではないが、そういうことを考えて試合をしないといけない。
(J1昇格まで)2勝といっても長い2勝。相手はうちよりも勝点を稼いだチームで、そこに勝たないといけないので、ディテールを作ってその何個かがはまってくれたらと思う。
プレーオフ進出ではなく、J1昇格を謳って開幕したので、そこを間違えないようにしないと、終わってからもっと頑張っておけば良かったなと思いたくはないので。あらゆることを想定して準備するだけ。
(平均入場者数1万人達成について)サポーターの皆さんが僕たちより先にチャレンジ1を達成したなという気持ち。僕たちは今日の試合も含めて、まだその方々に追いついていない。だからあと2試合で、(今日の)サポーターの皆さんほどの覚悟を僕たちが持たないといけないなと改めて思った。僕たちだけが力不足だった。
(プレーオフには)僕たちはやるべきことをやるだけ。それぞれが、それに対して集中してやるだけ。それが何なのかということを、1週間準備してやるだけ。