このたび、Jリーグに加盟する中四国クラブ全7クラブにより、大規模災害に備えた中四国クラブ間の連携協定を締結いたします。
2008年以降、毎年Jリーグに加盟する中四国クラブの実行委員が一同に介し、クラブ運営について意見交換を行う中で、自然災害による経営への脅威が各クラブより叫ばれてまいりました。昨年発生し、多大な影響を及ぼした熊本地震をはじめ、我々のクラブが位置する中四国エリアでも広島で大規模土砂災害が発生するなど自然災害に対して予断を許さない状況が続いております。
中四国クラブ間ではこれまでにもPRIDE OF 中四国をはじめ、クラブ間での取り組みや協力により、公式戦での盛り上がりや相乗効果を生み出してまいりましたが、災害対策につきましてもクラブ間で協力できるよう体制強化を行うべきとの考えに至りました。自然災害につきましては被害の大きさや状況などの予測が難しく、協力すべき事柄も多岐にわたりますが、この度の協定では、主に下記二点において公式戦の円滑な再開に向けた協力体制をつくることに合意いたしました。
○被災した場合の練習拠点の確保
チームは日々練習を重ね、体調管理を徹底した上で公式戦に臨みます。被災時にはそれぞれの地域での練習場確保が難しい場合も想定されることから、中四国クラブ全7クラブが協力して代替地の確保に努めることとします。
○公式戦を円滑に行える体制作り
被災時には通常本拠地としておりますスタジアムの使用が難しいことが想定されます。練習拠点とともに公式戦を行う会場の確保は、公式戦再開に向けた必須事項となることから、中四国クラブ全7クラブが協力してそれぞれのクラブの本拠地(スタジアム)をはじめとした会場の確保に努めることとします。
これは、被災時に中四国のクラブ間では必ず協力し合おうというものですが、中四国に限ったものではございません。中四国以外の地域で災害が起こった際、他の地域に対して協力体制を取ることにも努めます。
今後は、上記協力体制のもとスタジアムを管理されております各自治体、関係各所とも調整させていただき、災害対策への取り組みを強化してまいります。