2021年8月4日~11月10日にかけて、ファジアーノ岡山U-14所属選手(18名)を対象にJリーグ版よのなか科を実施致しました。
ファジアーノ岡山でのよのなか科の取り組みは9年目になります。本年の全5回のプログラムでは、クラブの経営、Jリーグの理念、サッカーをとりまく職業、それぞれの職業に必要な「意志」「役割」「能力」、選手自身の5年後のキャリアイメージプランについて考えました。
第1回の「Jクラブをとりまく“お金”から仕組みを考える」では、代表取締役社長 北川真也が、「子どもたちに夢を!」というクラブ理念のもとアカデミー選手を含めたファジアーノファミリーが、サッカーを通じて「岡山」のスポーツ文化発展のためにすべきことを伝えました。
第2回の「Jリーグがめざすものを考える」では、ホームタウン活動の目的、内容について理解を深める中で、地域のスポーツ文化発展のため、様々な取り組みを行っていることを学びました。実際に小学校の時に体育の授業でトップチームの選手と一緒にサッカーをした事、学校で給食を一緒に食べた事、また平成30年7月西日本豪雨で被災した際にトップチームの選手が激励に来てくれた事、などホームタウン活動を体験したエピソードをU-14の選手が話をしてくれました。
第3回、第4回は“職業”に関する内容でしたが、社外ゲストとして、クラブスポンサーでもあるエイコースポーツの店舗販売の荒川智久さんをお招きしました。荒川さんは、販売に携わる立場としての仕事について熱く語るだけではなく、コミュニケーションの大切さや、そのコツまで教えてくださいました。
そして最終回。第5回の「自分のキャリアイメージプランを考える」では、トップチーム選手の川本梨誉選手と山田恭也選手がゲストとして登場。両選手はアカデミー時代の話、プロになって感じている事、U-14選手へのメッセージなどを話しました。U-14選手から「プロになるために必要な事は?」「そのためにやり続けた事は?」と意志・役割・能力を意識した質問から「14歳に戻れるとしたら何を意識してTRをするか?」「体が小さい選手は何を意識したらよいか?」など、夢を叶えた先輩2人から必死に吸収しようと、真剣な眼差しで話を聞く姿が印象的でした。
選手たちは、このよのなか科を通じて、多くの職業とそれに携わる情熱溢れる方々で成り立つサッカー産業に触れ、自らの将来を考える意識が高まりました。と同時に、競技者としての人間性・社会性の形成、コミュニケーション能力の必要性を理解し、ファジアーノ岡山でトップチームに上がりたい、プロサッカー選手になりたいという想いを強く持ったようでした。