いつもファジアーノ岡山へご支援、ご声援を賜り、誠にありがとうございます。
先日のJ1昇格プレーオフ決勝のセレッソ大阪戦で、2016シーズンの全日程が終了いたしました。
今シーズンは、クラブ初のJ1昇格プレーオフ進出、そして、「Challenge1」平均入場者数1万人を達成することが出来ました。
1年間、ホームだけにとどまらず、アウェイの地でもたくさんのファン・サポーターの皆さまがお支えくださり、誠にありがとうございました。
皆さまにこの場をお借りしまして、2年目を迎えたChallenge1の取り組みについて、ご報告をさせていただきたく存じます。
ホーム最終戦のザスパクサツ群馬戦にはクラブ歴代3番目となる15,204人の方がご来場くださり、2016シーズンの平均入場者数は10,017人となりました。1試合平均では、前年比+1,605人(+119.1%)となっております。
昨年2月に平均入場者数1万人を目指す取り組み「Challenge1」を掲げましたが、2年目で達成することが出来ました。
これもひとえに、皆さまがスタジアムで選手たちの背中を押し続けてくださったこと、また、ご家族やご友人をお誘いくださった賜物と、心より感謝いたしております。
Challenge1元年となった2015シーズンが前年比ほぼ横ばいの入場者数にとどまったことを受け、改めてChallenge1の根底にある「ホスピタリティ日本一」という言葉を見つめ直し、ご来場くださる皆さまが誇れるスタジアムを作るにはどうするべきかと考えました。
○7,000人を割った試合はゼロ
3月6日のホーム開幕となるジェフユナイテッド千葉戦から6月12日の松本山雅FC戦までの10試合は一度も1万人を超えることが出来ず、その間の平均入場者数は8,350人でした。
順位は5月3日の横浜FC戦以降、J1昇格プレーオフ圏内をキープしておりましたが、勝つこと、そして高い順位をキープすること、それだけが平均入場者数1万人を達成する正答ではないことを改めて痛感する結果となりました。
しかし、前半戦10試合は1試合も1万人に届かなかった一方で、7,000人を割り込んだ試合は1試合もなく、最終的に1シーズンを通して7,000人を割り込んだ試合はクラブとして初めて1試合もありませんでした。
また、8,000人未満の試合も3試合と、過去最も少なかった2013シーズンと2015シーズンの10試合と比べて、3分の1以下まで減らすことが出来ました。
8,000人未満の試合が3試合まで減ったことは、ファジアーノ岡山に興味関心を持ってくださる方、初めてご来場くださった方が増えたことが起因していると考えております。
興味関心を持ってくださる方や、初めて来場してくださった方が増えた、その主たる要因には昨シーズンから開始いたしました「お誘いプロジェクト」が挙げられると考えております。
前半戦10試合の期間内で、5回にわたって「お誘いプロジェクト」を実施させていただきましたが、1試合平均1,137人の方がご参加くださいました。
後半戦におきましても、Tシャツプレゼント企画を実施した8月7日徳島ヴォルティス戦で2,982人の方がご参加くださるなど、1年間での参加者数は1試合平均1,332人(年間の延べ参加者15,979人)にまで達しました。実施1年目の2015シーズンと比べると、1試合平均+515人となりました。
シーズンパスホルダーの皆さまや個人スポンサーの皆さま、ファンクラブ会員の皆さまによるお誘いによってファジアーノ岡山の名前を知っていただき、そして、来場にもつなげてくださったのだと確信しております。
○夏場に6試合連続1万人を達成
7月3日の清水エスパルス戦から9月11日のレノファ山口FC戦までは、クラブ記録を大きく更新する6試合連続入場者数1万人超えを達成することが出来ました。達成できた背景には、夢パス入場者数の増加が目立ちました。
この期間にご来場くださった夢パスをお持ちの小学生は1試合平均1,092人と、年間平均を132人も上回る結果となりました。また、年間総数で見ると、発行枚数7,163枚は歴代最高となり、平均入場者数も960人と、2015シーズン比+62人となりました。
2015シーズンに挙がった「夢パス入場者数減少」という課題に対して、入場者数については大きく数字を伸ばしてはいないものの、発行枚数は歴代最高となり、2016シーズンより開始した新中学1年生対象の初チケや前述のお子様向けイベントの充実などにより一定の手ごたえを得ることができました。
なお、初チケは395人の方がご利用くださいました。
7月16日の北海道コンサドーレ札幌戦では、クラブとして初めて高校生の無料招待デーを実施いたしました。
当日はスタジアム前広場やファジステージ、そして場内も高校生によるイベントを実施し、高校生がホームゲームを盛り上げてくださいました。
約1,600人の高校生が観戦し、通常は2~3%である高校生比率が、この試合では約12%となりました。その後のホームゲームにおける高校生比率は5%~10%の間を推移している状況となり、今回の招待デーは一定の成果を得たと感じております。
○ホーム最終戦のザスパクサツ群馬戦で今季最多入場者数を更新
残り14,840人で平均入場者数1万人達成となる11月20日のザスパクサツ群馬戦では、今季最多入場者数となる15,204人の方がご来場くださいました。
群馬戦は「お誘いプロジェクト」を実施いたしませんでしたが、ファン・サポーターの皆さまから多くの仲間をお誘いしたという話を伺っております。
群馬戦における当日券販売数は1,814枚と、11,000~12,000人の入場者数時の販売枚数と変わりませんでしたが、前売券はセレッソ大阪戦に次ぐ今季2番目の多さとなりました。
前売券の販売が伸びたことは、つまり、当日を迎える前に皆さまが多くの仲間をお誘いくださり、ご来場くださったことを表している数字だと分析しております。
○皆さまが仲間を誘いたいと思うスタジアムにするために
観戦環境を整えるための取り組みとして、今シーズンのホーム開幕戦前に記者会見で発表させていただきました「ファジ丸ふわふわ」の設置は、毎試合300人近くのお子様がお楽しみくださいました。
ゴールデンウィーク期間の「ミニSL」の設置や、夏期間の「移動式お化け屋敷」もご来場くださったお子様で常にいっぱいの状況となりました。
そして、秋には初観戦者向けのスタジアムツアーの実施やトイレ内の装飾、座席を拭く雑巾の貸し出しを開始させていただきました。
来シーズン以降も皆さまからご意見を伺いながら、皆さまにとってより一層過ごしやすい『マイホーム』にしていきたいと考えております。
2015シーズンから掲げた「Challenge1」平均入場者数1万人を目指す取り組みは、皆さまの多大なるご協力で2年目の今シーズンに達成することが出来ました。
Challenge1には平均入場者数1万人を目指すこととあわせて、岡山の皆さまとともに「次の1」、つまり「J1」にふさわしいクラブとなることを目指したいという思いも込められています。
そして、Challenge1は、将来、「日本一の市民クラブになりたい」という想いに通じていると考えています。
2016シーズンは、クラブとして初めてJ1昇格プレーオフを戦うことが出来ましたが、目前に迫ったJ1の扉を開くことは出来ませんでした。
迎える2017シーズンは、平均入場者数1万人を超えるファン・サポーターの皆さまとともに、越えられなかった壁を乗り越えられるシーズンにして参りたいと思います。
引き続き、ご支援・ご声援賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。